トラヤヌスとは?
とらやぬす
トラヤヌスとは、ローマ帝国の「五賢帝」の一人で、帝国の最大版図を実現した軍人皇帝であり、善政でも高く評価された人物です。
トラヤヌス(Marcus Ulpius Traianus、在位:98〜117年)は、ローマ帝国の皇帝で「五賢帝」のひとりに数えられます。スペイン出身のローマ人で、初めてイタリア外出身の皇帝となった人物として知られています。
軍事面では在位中に二度のダキア遠征(101〜102年・105〜106年)を成功させ、現在のルーマニアにあたるダキアをローマの属州としました。さらにパルティアへ遠征してメソポタミアを征服し、ローマ帝国史上最大の版図を実現しました。
国内政治においても優れた統治者として評価されています。主な業績には以下が挙げられます。
- トラヤヌスの記念柱(ダキア戦争の戦功を記録した浮彫装飾の円柱・ローマ市に現存)
- トラヤヌスの市場(ローマに建設した大規模商業施設)
- プリニウス(小)との往復書簡に見られる地方行政への細やかな配慮
- 빈困者支援のためのアリメンタ制度の整備
後世の皇帝たちから「最善の君主(オプティムス・プリンケプス)」と称えられ、元老院や市民から広く支持された稀有な皇帝です。ダキア征服を記念するトラヤヌスの記念柱はローマに今も現存し、古代ローマ軍事史の貴重な視覚的資料となっています。
使い方・例文
ローマ帝国の最盛期を象徴する皇帝として、世界史の教科書では「五賢帝」の筆頭格に近い存在としてトラヤヌスの名が挙げられます。
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