デルタVとは?
でるたぶい
デルタVとは、宇宙船や飛行体が軌道変更などに使える速度変化の総量を表す指標で、宇宙探査の計画・設計において推進能力の基準として使われます。
デルタV(ΔV、Delta-v)は、「速度の変化量」を意味する物理・宇宙工学の用語です。ギリシャ文字のΔ(デルタ)は「変化」、Vは「速度(Velocity)」を表します。宇宙船が推進剤(燃料)を消費することで得られる速度変化の合計量であり、単位はメートル毎秒(m/s)またはキロメートル毎秒(km/s)です。
宇宙空間では摩擦がないため、一度加速した宇宙船は推進剤を使わない限り速度が変わりません。そのため、どれだけの「速度変化の余力」を持つかが宇宙船の能力を表す最も重要な指標の一つになります。軌道変更・離脱・惑星間遷移・ランデブー(合流)など、あらゆる宇宙機動にはデルタVが必要です。
代表的なデルタVの例を挙げると次のとおりです。
- 地球低軌道(LEO)到達:約9.4km/s
- 月面着陸まで(地球表面から):約16km/s
- 火星遷移軌道への投入:追加で約1〜2km/s
宇宙船が持てるデルタVは「ツィオルコフスキーのロケット方程式」によって、ロケットの質量比と推進剤の比推力(エネルギー効率)から計算できます。ゲームや映画でも宇宙旅行の現実的な難しさを表す文脈で使われることがあります。
使い方・例文
宇宙ミッションを計画する際、「この探査機はデルタVが3km/s残っているから軌道修正と減速に余裕がある」という形で、燃料残量の代わりに使える速度変化量として議論されます。
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