デブリ回避機動とは?
でぶりかいひきどう
デブリ回避機動とは、宇宙空間を漂うスペースデブリとの衝突を避けるために人工衛星や宇宙ステーションが行う軌道変更操作です。
デブリ回避機動(Debris Avoidance Maneuver、DAM)とは、地球周回軌道上に存在するスペースデブリ(宇宙ごみ)との衝突リスクが高まったとき、人工衛星や宇宙ステーションが軌道を変更して衝突を回避する操作のことです。
スペースデブリとは、役割を終えた衛星の残骸・ロケットの上段部品・衛星同士の衝突破片など、軌道上を高速で漂う人工物のことです。低軌道では時速約2万8000キロメートルもの速度で飛行しており、たとえ小さな破片でも衝突すれば致命的な損傷を引き起こします。
デブリ回避機動の実施フローは以下の通りです。
- 地上の追跡機関(米国宇宙監視ネットワークなど)がデブリの軌道を監視・予測
- 衝突確率が一定の閾値(例: 1万分の1以上)を超えた場合に回避検討が始まる
- 推進機を噴射して軌道を数百メートル〜数キロメートル変更する
- 機動後に新しい軌道の安全性を再確認する
国際宇宙ステーション(ISS)はこれまでに複数回のデブリ回避機動を実施しており、JAXA・NASA・ロスコスモスなど各国機関が連携して対応しています。デブリが増加し続ける現状では、回避機動の重要性はますます高まっており、ケスラーシンドローム(デブリが連鎖的に増加する現象)を防ぐためにも国際的な取り組みが求められています。
使い方・例文
「国際宇宙ステーションは廃棄衛星の破片との衝突を避けるため、デブリ回避機動を行い軌道を数キロメートルずらした」といったニュース報道で使われます。
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