ディスコースとは?
でぃすこーす
ディスコースとは、単なる文や会話を超えた、社会的・文化的文脈の中で意味を形成するまとまりのある言語的実践や言説体系のことです。
ディスコース(discourse)は、言語学・社会学・哲学などで使われる概念で、個々の文を超えた、まとまりのある言語使用・言説の体系を指します。日本語では「談話」「言説」「言語実践」などと訳されることがあります。
言語学(特にディスコース分析)においては、会話・テキスト・スピーチなど実際の言語使用のパターンや構造を研究する対象です。単語や文法の分析にとどまらず、話者間の関係、コンテキスト、発話の流れ、接続詞や指示語の機能など、言語が実際に使われる場面全体を考察します。
社会・哲学的文脈では、ミシェル・フーコーの影響で特に重要な概念となりました。フーコーにとってのディスコースは単なる言語ではなく、特定の時代・社会における知識・権力・制度を形成する実践の束です。たとえば「医学ディスコース」「刑事司法ディスコース」は、それぞれの分野における正常と異常の区分け、権威の構造、価値観などを生み出すシステムを意味します。
現代では批判的ディスコース分析(CDA)と呼ばれる手法が注目されており、メディア報道・政治演説・広告などの言説が社会的不平等や権力関係をどのように再生産・強化するかを明らかにします。
使い方・例文
政治家の演説やニュース報道を「ディスコース分析」の視点で見ると、どのような語彙や表現の選択が特定の世界観や価値観を当然のものとして提示しているかを読み解くことができます。
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