テンセグリティとは?
てんせぐりてぃ
テンセグリティとは、圧縮材(棒)と引張材(ケーブル)だけで構成される、軽量でありながら自立する構造システムです。
テンセグリティ(Tensegrity)は「張力(tension)」と「完全性(integrity)」を合成した造語で、建築家バックミンスター・フラーと彫刻家ケネス・スネルソンが共同で概念を発展させた構造原理です。
仕組みの核心は、圧縮力を担う短い棒材(ストラット)が互いに接触せず、引張力を担うケーブルやロープのみでつながれている点にあります。棒材はケーブルの張力のつり合いによって空間に浮かんでいるような状態で固定され、外力が加わると全体が柔軟に変形しながら荷重を分散します。
テンセグリティ構造の特徴は次の点に集約されます。
- 非常に軽量で材料効率が高い
- 自己支持性:支点が少なくても成立する
- 柔軟性と剛性の共存:変形しながらも元の形を保つ
- 生体力学との親和性:人体の筋骨格系との類似が指摘される
建築・土木の分野ではアートパビリオンや橋梁、アリーナの屋根構造などに応用例があります。また近年は人体の筋膜や細胞骨格がテンセグリティ原理で動作するとの研究もあり、生物学・医療工学への応用も注目されています。軽さと美しさを兼ねた独特のフォルムから、現代アートや建築デザインでも人気の高い概念です。
使い方・例文
公園に設置されたテンセグリティ彫刻は、細いケーブルと棒材だけで構成されているにもかかわらず、触っても崩れない不思議な強度を持ちます。
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