テス衛星とは?
てすえいせい
テス衛星(TESS)とは、NASAが2018年に打ち上げた太陽系外惑星探索衛星で、全天を対象に地球近傍の明るい恒星を系統的にサーベイする宇宙望遠鏡です。
テス衛星(TESS、Transiting Exoplanet Survey Satellite)は、NASAが2018年4月に打ち上げた太陽系外惑星探索専用の宇宙望遠鏡です。ケプラー宇宙望遠鏡の後継ミッションとして設計され、ケプラーが特定の領域を深く観測したのに対し、TESSはほぼ全天を対象とした広域サーベイを行う点が最大の違いです。
TESSの観測手法もケプラーと同様のトランジット法(食検出法)で、惑星が恒星の前を横切る際の減光を精密に測定します。4台の広視野カメラを搭載し、1セクター(24°×96°)を27日間観測してから隣のセクターへ移動する方式で、2年サイクルで南北両半球を走査します。
TESSの主な特徴と成果は次の通りです。
- 対象を地球から比較的近い(数十〜数百光年)の明るい恒星に絞ることで、発見された惑星を地上望遠鏡でも追加観測しやすい設計
- 2020年代前半までに数千個以上の惑星候補(TOI:TESS Object of Interest)を公表
- ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)など他の観測施設との連携で惑星大気の分析にも貢献
- 系外惑星だけでなく、変光星・超新星・ガンマ線バーストなど多彩な天文現象の観測にも活用
TESSのデータは公開されており、市民科学プロジェクト「Planet Hunters TESS」を通じてアマチュアも惑星候補の発見に貢献できる仕組みが整っています。今後も運用が継続される見通しで、系外惑星科学の中核的な観測施設として機能しています。
使い方・例文
TESSが発見した惑星候補はTOIという識別番号で管理・公開されており、研究者だけでなく市民科学者もデータを解析して新たな惑星の発見に参加できます。ジェームズ・ウェッブ望遠鏡による大気分析の「観測候補リスト」としても活用されています。
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