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テイラー展開とは?

てぃらーてんかい

テイラー展開とは、ある関数をある点の周りで無限の多項式(べき級数)として表す数学的手法で、複雑な関数を近似・解析する際に広く用いられます。

テイラー展開とは、微分可能な関数 f(x) を、ある点 a の近傍で次のようなべき級数として表す手法です。

f(x) = f(a) + f'(a)(x-a) + f''(a)/2!(x-a)² + f'''(a)/3!(x-a)³ + …

ここで f'、f''、f''' はそれぞれ1階・2階・3階導関数、n! は n の階乗を表します。この展開はイギリス数学者ブルック・テイラーが18世紀初頭に発表したことにちなんで命名されています。特に展開点が a=0 の場合は「マクローリン展開」とも呼ばれます。

テイラー展開の主な応用場面は次のとおりです。

  • 関数の近似:sin x ≈ x - x³/6 のように、複雑な関数を多項式で近似して計算を簡略化する
  • 数値解析:コンピュータで三角関数・指数関数などを計算するアルゴリズムの基礎
  • 物理・工学:微小変位の近似(小角近似など)で運動方程式を線形化する
  • 誤差評価:有限項で打ち切った際の「剰余項(テイラー剰余)」により近似精度を評価する

展開が収束する範囲(収束半径)は関数によって異なり、すべての実数で収束するもの(e^x, sin x など)と、特定の範囲でのみ収束するもの(1/(1-x) など)があります。

テイラー展開は微積分学の中核的テーマであり、大学の理工系学部における必須の概念です。機械学習・信号処理・量子力学など多くの分野でも頻繁に登場します。

使い方・例文

sin(x) のテイラー展開を利用すると、x が十分小さいときに sin(x) ≈ x という近似が成り立つことを示せ、物理の振り子問題などで直線運動として扱う根拠になります。

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