ツンドラ気候とは?
つんどらきこう
ツンドラ気候とは、一年のほとんどが凍結し、短い夏だけ表層の土が溶ける極寒の気候区分です。
ツンドラ気候(ET)は、ケッペンの気候区分における寒帯の一種で、最暖月の平均気温が0℃以上10℃未満の地域に分類されます。一年の大半は凍土に覆われ、樹木が育つには気温が低すぎるため、高木はほとんど見られません。
この気候の最大の特徴は永久凍土(パーマフロスト)の存在です。地表から数メートル以上の深さまで土壌が常に凍結しており、短い夏の間だけ表層部が融けて「活動層」となります。水はけが悪くなるため地表には湿地や池が点在し、独特の景観を形成します。
植生としては、コケ類・地衣類・イネ科の草・矮性低木などの「ツンドラ植生」が広がります。樹木は育たないものの、夏の短い期間に草花が一斉に咲き、渡り鳥や草食動物が訪れる生態系が成立しています。代表的な動物としてはトナカイ・ジャコウウシ・レミング・白フクロウなどが挙げられます。
分布域はアラスカ・カナダ北部・シベリア沿岸・スカンジナビア北部・グリーンランド沿岸部など北極圏に集中しており、南半球では南極大陸縁辺や南極海の島々に見られます。近年は地球温暖化により永久凍土の融解が進み、メタンガスの放出や地盤沈下など深刻な環境問題が注目されています。
使い方・例文
「シベリア北岸の集落はツンドラ気候に属しており、夏でも気温が10℃を超えることはほとんどない」のように、地理や気候の授業・教科書で地域の気候区分を説明する際に用いられます。
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