ツァーリとは?
つぁーり
ツァーリとは、ロシアおよびスラブ諸国の君主・皇帝を指す称号で、ローマ皇帝「カエサル」に由来します。
ツァーリ(Царь)は、ロシア語でロシア帝国の皇帝・専制君主を意味する称号です。語源はラテン語のCaesar(カエサル)であり、古代ローマ皇帝の権威を継承するという意識が込められていました。ブルガリアやセルビアなどの東欧・スラブ諸国でも同様の称号が使われた歴史があります。
ロシアでツァーリの称号が本格的に使われるようになったのは16世紀のことです。1547年、イヴァン4世(イヴァン雷帝)がモスクワ大公としてではなく「全ロシアのツァーリ」として即位を宣言し、皇帝としての絶対的支配を内外に示しました。これ以降、ロシアの君主はツァーリと呼ばれるようになります。
ツァーリの権力は宗教的権威とも結びついており、東ローマ(ビザンツ)帝国が1453年に滅亡した後、ロシアが「第三のローマ」としてキリスト教世界の守護者を自任する動きと連動していました。
ロシア帝国では、ピョートル大帝が1721年に「インペラトル(皇帝)」の称号を採用した後も、ツァーリは非公式・通称として広く使われ続けました。ニコライ2世が退位した1917年のロシア革命によって、ツァーリ制度は終焉を迎えます。現代では「強大な権力を持つ人物」を比喩的に指す言葉としても使われます。
使い方・例文
歴史の授業や文献で「ツァーリ・ニコライ2世はロシア革命により退位を余儀なくされた」のように、ロシア皇帝を指す文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: