チングルマとは?
ちんぐるま
チングルマとは、日本の高山帯に自生するバラ科の小低木で、白い花と羽毛状の果実穂が特徴的な高山植物です。
チングルマ(稚児車)は、学名Geum pentapetalum(旧Sieversia pentapetala)のバラ科の常緑小低木です。日本では北海道から本州中部の高山帯に広く分布し、雪田周辺の湿潤な草地や岩礫地に群落を形成します。草本に見えますが、根元の茎は木質化した小低木です。
花期は主に7〜8月で、5枚の白い花びらを持つ清楚な花を咲かせます。花が散った後、花柱が長く伸びて羽毛状の綿毛になり、風に揺れる姿が非常に印象的です。この羽毛状の果実穂を子どもの風車(稚児車)に見立てたのが和名の由来といわれています。
チングルマの高山生態系における役割は重要で、以下の点で注目されます。
- 雪田植生の先駆種として植生回復に貢献
- 密な群落が土壌侵食を防止
- 高山性の昆虫にとっての重要な花粉・蜜の供給源
- 秋の紅葉(黄〜赤)も美しく、三季にわたる観賞価値
登山者には群落が一面に咲くお花畑として知られており、大雪山・立山・八ヶ岳などが名所です。環境省のレッドリストには掲載されていませんが、高山生態系全体の保全が重要とされています。
使い方・例文
チングルマは立山や八ヶ岳の雪田周辺で群落をつくり、夏は白い花、秋は羽毛状の果実穂と紅葉が楽しめる代表的な高山植物です。
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