チキンゲームとは?
ちきんげーむ
チキンゲームとは、双方が強気に対立し続け、先に折れた方が負け(臆病者)とみなされる状況を指すゲーム理論上の概念・社会的比喩表現です。
チキンゲーム(Chicken Game)とは、ゲーム理論において、二者が互いに強硬な姿勢を保ちながら対立し、どちらかが折れるまで衝突を続ける状況をモデル化したゲームです。「チキン」は英語俗語で「臆病者・弱虫」を意味し、先に退いた側がその烙印を押される構造からこの名前がつきました。
古典的なチキンゲームは、2台の車が正面から向かい合って走り、どちらかが先に方向転換すれば負け(臆病者)、どちらも転換しなければ衝突して両者とも最悪の結果を迎えるというシナリオです。この状況における利得構造は以下のとおりです。
- 自分だけ引く:恥をかくが命は助かる(最悪ではない)
- 相手だけ引く:勝者になり面目が立つ
- 両方引く:引き分け(ともに小さな恥)
- 両方突き進む:衝突・最悪の結果(両者最大の損失)
チキンゲームは冷戦時代の核抑止論(相互確証破壊)の文脈でも分析され、米ソ両国が「先に折れた方が負け」という構造の中で核軍拡競争を続けた状況を説明する枠組みとして用いられました。キューバ危機はその典型的な実例とされます。
現代では、企業間の価格競争・貿易摩擦における関税合戦・政治的交渉の駆け引きなど、広く「どちらが先に折れるか」という構造を持つ対立全般に対してこの用語が用いられています。重要なのは、合理的な行動を取り続けると最終的に双方が最悪の結果を招くリスクがある点です。
使い方・例文
「両社は価格を下げ続け、利益が消えてもやめられないチキンゲームに陥った」のように、経済・外交・交渉などの場面で対立の構造を指して使われます。
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