本文へスキップ

チオール基とは?

ちおーるき

チオール基とは、硫黄原子水素原子が結合した官能基(−SH)で、メルカプト基とも呼ばれ、アミノ酸・タンパク質の化学や酵素反応において重要な役割を担います。

チオール基(thiol group)とは、硫黄原子(S)と水素原子(H)が結合した官能基「−SH」のことで、メルカプト基(mercapto group)とも呼ばれます。アルコールの酸素原子(−OH)を硫黄で置き換えた構造に相当するため、チオアルコールとも言われます。

チオール基を持つ化合物全体をチオール(チオール化合物)と呼び、低分子量のものはメタンチオール(天然ガスの臭い付け成分)のように強い不快臭を持つものが多いです。一方、生体内では主にシステインというアミノ酸のチオール基が重要な機能を担います。

チオール基の主な化学的・生化学的特性は以下のとおりです。

  • 酸化されてジスルフィド結合(−S−S−)を形成し、タンパク質の立体構造を維持する
  • 重金属(水銀・鉛など)と強く結合するため、重金属中毒に関与する
  • プロテアーゼ(システインプロテアーゼ)の活性中心として触媒反応に参加する
  • 生体内の酸化還元反応においてグルタチオンのチオール基が還元剤として働く

医薬品設計においても、チオール基はターゲットタンパク質への共有結合を形成するなど、薬物の設計に積極的に利用されます。

使い方・例文

タンパク質の折り畳み構造を学ぶ際に「ジスルフィド結合でS-S架橋が形成される」と説明されますが、このS-Sはシステインのチオール基(-SH)が酸化されて生じたものです。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語