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ダニエル・ビュランとは?

だにえるびゅらん

ダニエル・ビュランとは、縞模様を象徴的モチーフとして用い、美術館や公共空間に介入する作品で知られるフランスの現代美術家です。

ダニエル・ビュラン(Daniel Buren、1938年生まれ)は、フランスパリ出身の現代美術家・概念芸術家です。1960年代から活動を開始し、幅8.7センチメートルの白と別の色の縦縞を繰り返した「ストライプ」を一貫したシグネチャーとして使い続けることで知られます。

ビュランの作品が持つ最大の特徴は、美術館や画廊の「ホワイトキューブ」という制度そのものを問い直す「インシトゥ(in situ=現地制作)」の姿勢にあります。彼は絵画を壁に掛けるのではなく、建物の外壁・柱・窓・床など建築の要素を組み込んで作品を構成し、鑑賞者が空間をどのように経験するかを根本から変えようとしました。

代表作として特に知られるのが、パリのパレ・ロワイヤル広場に1986年に設置された「レ・ドゥー・プラトー(両台地)」です。黒と白のストライプが施された高さ不揃いの円柱が並ぶこのインスタレーションは、当初「現代美術が歴史的空間を壊す」として激しい論争を呼びましたが、今日では市民に親しまれるランドマークとなっています。

ビュランは世界各地の美術館・公共空間でコミッションワークを手がけるかたわら、アート制度批判の理論家としても執筆活動を続けました。2007年にはフランスの芸術家に与えられる最高栄誉のひとつ、プラツカー建築賞に相当する権威ある賞を受賞しています。彼の実践は、「絵画とは何か」「展示空間とは何か」という問いを常に更新し続け、概念芸術・ミニマリズム・コンテクスチュアル・アートの交差点に位置する重要な存在です。

使い方・例文

現代美術館でビュランの縞模様が柱や壁一面を覆うインスタレーションが展示されているとき、作品は建物そのものと一体化しており、建築と美術の境界を問い直す場面で登場します。

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