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ビュランとは?

びゅらん

ビュランとは、金属板や木版に図柄を直接彫り込むために使う鋼製の彫刻刀で、銅版画や彫金の制作に欠かせない道具です。

ビュラン(Burin)は、金属板(主に銅板)や木材の表面に直接線を刻む際に使う鋼製の彫刻道具です。エングレービングエングレーヴィング)と呼ばれる版画技法や彫金、装飾彫刻などで用いられます。フランス語に由来する名称で、英語でも「burin」または「graver」と呼ばれます。

形状は小さな棒状で、断面形が正方形・ひし形・丸形・フラットなど複数の種類があり、彫る線の太さや性質によって使い分けます。持ち手(木製グリップ)を手のひらで押し、親指と人差し指でガイドしながら板に押し当て、銅板を少しずつ回転させながら曲線・直線を刻みます。彫り取られた金属くず(burr)が生じることもあります。

ビュランによるエングレービングは、インクを溝に詰めてプレスで転写する凹版印刷の代表的な技法です。ルネサンス期に発達し、アルブレヒト・デューラーやレンブラントの版画作品にも用いられました。細密な線描表現が可能で、紙幣・切手などの精巧な印刷にも長く使われてきた技術です。

現代でも版画家・彫金師が使用するほか、工業製品への装飾彫刻、銃の彫刻装飾(ガン・エングレービング)などの分野で活躍しています。

使い方・例文

銅版画の授業や工房で、金属板に細かな線模様を彫り込む際にビュランを使い、彫った溝にインクを詰めて和紙に刷り取る作業が行われます。

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