ダニエル・ガイダックとは?
だにえるがいだっく
ダニエル・カールトン・ガイダックは、クールー病やクロイツフェルト・ヤコブ病などの伝染性海綿状脳症の研究を通じてプリオン様疾患の概念を先駆的に示し、1976年にノーベル生理学・医学賞を受賞したアメリカの医師・ウイルス学者です。
ダニエル・カールトン・ガイダック(Daniel Carleton Gajdusek、1923〜2008年)は、アメリカの医師・ウイルス学者で、主にニューギニアの先住民族の間で流行していた致死性神経疾患「クールー病」の研究で知られています。
クールー病は、パプアニューギニアのフォレ族で死者の脳を食べる葬儀習慣に関連して発生していた病気で、進行性の神経症状を示して死に至る疾患です。ガイダックはこの病気が伝染性であることを動物実験(チンパンジーへの接種)によって証明しました。
彼の研究の重要な点は次のとおりです。
- クールー病の伝染性を実験的に実証した
- クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)など類似の神経変性疾患との関連性を示した
- 通常のウイルスとは異なる「非常に長い潜伏期間を持つ感染性因子」の存在を指摘した
- 後のプリオン病研究(スタンリー・プルシナーのプリオン理論)の基盤を築いた
1976年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、感染症研究・神経病理学に大きな足跡を残しました。なお、晩年には別の問題で有罪判決を受けるという複雑な経歴も持ちます。
使い方・例文
神経変性疾患やプリオン病の歴史を学ぶ文脈、あるいはクールー病の文化的・医学的背景を調べる場面でガイダックの名前が登場します。
この用語をシェア
最終更新: