ダシール・ハメットとは?
だしーるはめっと
ダシール・ハメットは、アメリカのハードボイルド探偵小説を確立した作家で、元私立探偵の経験を生かしたリアルな犯罪小説で知られます。
ダシール・ハメット(Dashiell Hammett、1894〜1961年)は、アメリカ合衆国の小説家です。メリーランド州生まれで、学校を中退して社会に出た後、探偵事務所ピンカートンの調査員として実際に犯罪捜査に携わりました。この実体験が後の作品に圧倒的なリアリティをもたらす源泉となっています。
1920年代から雑誌「ブラック・マスク」への短編投稿を経て、長編小説家として頭角を現しました。代表作には次のような作品があります。
- 『赤い収穫』(1929年):腐敗した町を一掃するためにやってきた無名の探偵「コンチネンタル・オプ」を主人公にした暗黒小説。
- 『マルタの鷹』(1930年):探偵サム・スペードが黒鳥の像をめぐる陰謀に挑む物語で、1941年のハンフリー・ボガート主演映画版も著名。
- 『ガラスの鍵』(1931年):政治的腐敗を扱ったハードボイルドの傑作。
ハメットの功績は、それまでアームチェア探偵が頭脳でパズルを解くスタイルだった探偵小説を、暴力・欲望・社会の腐敗と直接対峙するリアルな世界へと変えたことにあります。レイモンド・チャンドラーと並ぶハードボイルド小説の父として、ミステリ文学史に不滅の地位を占めています。晩年は左翼的政治活動への関与からマッカーシズムの弾圧を受け、苦難の末に生涯を閉じました。
使い方・例文
「ハードボイルド小説というジャンルを語るとき、必ずダシール・ハメットとレイモンド・チャンドラーの名が挙がります」。
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