ダイオキシンとは?
だいおきしん
ダイオキシンとは、塩素を含む有機物の不完全燃焼などで生成する毒性の高い有機塩素化合物の総称で、環境汚染物質として知られています。
ダイオキシンは、ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDD)・ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)・コプラナーポリ塩化ビフェニル(Co-PCB)などの有機塩素化合物の総称です。塩素の数や位置により多数の同族体(コンジェナー)が存在し、その毒性は種類によって大きく異なります。最も毒性が強いとされるのは2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(TCDD)です。
ダイオキシンの主な生成源としては以下が挙げられます。
- 廃棄物の不完全燃焼(特に塩化ビニルなどの塩素含有プラスチック)
- 製紙工業での塩素漂白工程
- 農薬・除草剤の不純物として混入(枯れ葉剤問題が有名)
- 金属製錬・火山活動などの自然発生源
ダイオキシンは脂溶性が高く水に溶けにくいため、食物連鎖を通じて生体内に蓄積(生体濃縮)します。急性毒性としては塩素挫瘡(クロルアクネ)や肝障害が知られ、動物実験では発がん性や生殖毒性も確認されています。
日本では1999年にダイオキシン類対策特別措置法が制定され、排出基準や環境基準が設けられました。廃棄物焼却施設の高温燃焼化や排ガス処理の義務化により、国内のダイオキシン排出量は大幅に削減されています。
使い方・例文
ごみ焼却場の排ガス規制や食品中の残留基準値の議論など、環境・健康政策の文脈でニュースや教科書に頻繁に登場する物質です。
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