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ポリ塩化ビフェニルとは?

ぽりえんかびふぇにる

ポリ塩化ビフェニルとは、かつて絶縁油や熱媒体として広く使われた人工化学物質で、毒性と難分解性から現在は製造・使用が国際的に禁止されています。

ポリ塩化ビフェニル(Polychlorinated Biphenyls、略称PCB)は、ビフェニルの水素原子塩素で置換した有機塩素化合物の総称です。塩素の置換数と位置により209種類の異性体(コンジェナー)が存在します。

PCBは化学的に安定で熱に強く、電気絶縁性が高いことから、変圧器やコンデンサの絶縁油、熱媒体、塗料、接着剤など多岐にわたる用途に使われました。日本では1954年頃から製造が始まり、広く産業界に普及しました。

しかし1968年に発生した「カネミ油症事件」でPCBによる大規模な健康被害が明らかになり、その危険性が広く認識されました。PCBの問題点は以下のとおりです。

  • 脂溶性が高く体内の脂肪組織に蓄積し、食物連鎖を通じて生物濃縮される
  • 肝障害・皮膚障害・免疫機能低下・神経障害などを引き起こす
  • 環境中で分解されにくく、土壌・水中・生態系に長期残留する
  • 一部の異性体は発がん性や内分泌かく乱作用も指摘されている

日本では1972年に製造・輸入が禁止され、2001年に採択されたストックホルム条約(POPs条約)で国際的な廃絶対象物質に指定されました。現在も保管・廃棄処理が継続されており、無害化処理の完了が長年の課題となっています。

使い方・例文

古い変圧器やコンデンサを解体・廃棄する際には、内部にPCBが使用されていないか確認が義務付けられており、含有が確認された場合は専門業者による適切な無害化処理が必要です。

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