タハル・ベン・ジェルーンとは?
たはるべんじぇるーん
タハル・ベン・ジェルーンは、モロッコ出身のフランス語作家で、ゴンクール賞を受賞した現代アラブ・フランコフォン文学を代表する小説家です。
タハル・ベン・ジェルーン(Tahar Ben Jelloun、1944年生まれ)は、モロッコ・フェズ出身の小説家・詩人・エッセイストです。フランス語で執筆するフランコフォン作家として、現代アラブ・マグレブ文学を世界に発信する第一人者です。
ベン・ジェルーンはモロッコで教育を受けた後、フランスに渡り社会学を学びました。その経験は、移民・アイデンティティ・文化的越境という主題を作品に取り込む視座を与えました。また精神医学にも造詣があり、人間心理の深層を細やかに描く文体が特徴です。
1987年、小説『砂の子ども』と続編『聖なる夜』でフランス最高の文学賞であるゴンクール賞を受賞しました。この作品は、女の子として育てられた男の子の物語を通じて、モロッコ社会におけるジェンダー・家族・アイデンティティの問題を幻想的な語りで描き、世界30か国以上で翻訳・出版されました。
ベン・ジェルーンの作品には、植民地主義の傷跡、移民の疎外感、人種差別への怒りといった主題が一貫して流れています。また人種差別を子どもに説明する教育的エッセイ『人種差別についてわが娘に語ること』は、平易な言葉で書かれた啓発書として広く読まれています。
使い方・例文
「ベン・ジェルーンの作品は、マグレブ(北アフリカ)とフランスの間に生きる人々の葛藤を描く現代文学として、大学の比較文学や多文化研究の授業で取り上げられます」
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