セントエルモの火とは?
せんとえるものひ
セントエルモの火は嵐の際に船のマストや突起物の先端に現れる発光現象で、航海者に親しまれてきた自然現象です。
セントエルモの火(St. Elmo's Fire)は、雷雨などの強い電場の中で尖った物体の先端部分にプラズマ状の発光が生じる自然現象です。青白い炎のように見えることから「火」と呼ばれますが、実際には燃焼ではなくコロナ放電という電気現象です。
仕組みとしては、嵐などの際に大気中の電位差が高まると、船のマスト・避雷針・飛行機の翼端など先端が鋭い導体の周囲で大気が部分的に電離し、青白い光や放電音を伴う発光が起きます。危険な場合もありますが、一般的には落雷とは異なります。
「セントエルモ」とはイタリアの聖人エラスムスのことで、船乗りの守護聖人とされています。かつての航海者たちはこの神秘的な光を聖エルモが加護を与えているしるしと解釈し、嵐の中でも希望を持つよりどころにしたとされます。一方で、嵐の前兆として恐れられた地域もありました。
文学作品では『白鯨』や『神曲』などにも登場し、長らく航海と結びついた神秘的な象徴として語り継がれています。現代でも気象学・電気物理学の文脈でこの現象が研究されています。
使い方・例文
小説の航海シーンで嵐の夜にマスト先端がセントエルモの火に包まれ、船員たちが吉兆か凶兆か議論する場面に登場します。
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