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セイの法則とは?

せいのほうそく

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セイの法則とは、「供給はそれ自身の需要を創り出す」という古典経済学の命題で、物やサービスが生産されればそれを購入するための所得も同時に生まれるという考え方です。

セイの法則は、フランス経済学者ジャン=バティスト・セイが19世紀初頭に提唱した経済学の命題です。「供給はそれ自身の需要を生み出す」という一文で要約されることが多く、古典派経済学の理論的基盤の一つとなりました。

法則の基本的な論理は次の通りです。

  • 財を生産すると、生産者は労働者・地主・資本家に賃金・地代・利潤を支払う。
  • これらの所得は消費や投資に使われるため、生産された財と等価の需要が生まれる。
  • したがって経済全体としては、供給が過剰になる(恒常的な需要不足が起きる)ことはない。
この考え方から、古典派経済学者は「市場は長期的に自動的に均衡する」と結論づけました。

しかし1930年代の大恐慌は需要不足による大規模な不況が現実に起きることを示し、ジョン・メイナード・ケインズはセイの法則を批判しました。ケインズは消費者が所得を必ずしも支出するわけでなく(貯蓄や流動性選好)、有効需要の不足が不況を引き起こすと主張しました。現代では「セイの法則は短期には成立しにくいが、長期的な傾向としての参考点になる」という見方が一般的で、マクロ経済学の歴史上の重要な論争点として取り上げられています。

使い方・例文

「セイの法則」は経済学の授業でケインズ経済学との対比として紹介されます。「モノを作れば必ず売れるわけではない」という現実との対比で、需要管理政策の必要性を論じる際の出発点として引用されます。

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