スリップ事故とは?
すりっぷじこ
路面が滑りやすい状態で車両や歩行者がコントロールを失い、転倒・衝突などに至る事故のことです。
スリップ事故とは、タイヤや靴底と路面の間の摩擦力が低下し、車両または人が意図しない滑り出しを起こして発生する事故の総称です。
路面と接触面の摩擦係数(μ)が十分に保たれていれば制動・操舵が機能しますが、雪・氷・雨水・砂・油膜などによって摩擦が著しく低下すると、制動距離が急増し、ハンドル操作が効かなくなります。とくに凍結路(ブラックアイス)は見た目に濡れた舗装と区別がつきにくいため、ドライバーが危険を認識しにくく深刻な事故につながりやすいとされています。
主な原因・状況には以下が挙げられます。
- 積雪・凍結路でのスタッドレスタイヤ未装着や磨耗タイヤ使用
- 急ブレーキ・急ハンドルによるタイヤロック
- カーブでの過速による横滑り(オーバーステア・アンダーステア)
- 雨天時の水膜によるハイドロプレーニング現象
- 歩道の凍結による歩行者の転倒
対策としては、適切な冬用タイヤへの交換、速度抑制、車間距離の確保、ABS・ESCなどの電子制御システムの活用が有効です。スリップ事故は冬季に集中する傾向がありますが、急雨後や山間部の日影では夏季でも発生します。被害軽減には状況に応じた予防的な運転行動が不可欠です。
使い方・例文
凍結した朝の交差点で、ブレーキを踏んだ車がスリップして対向車線にはみ出すケースや、歩道の薄氷で歩行者が転倒するケースがスリップ事故の代表例です。
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