スポットニスとは?
すぽっとにす
スポットニスとは、絵画の表面の特定箇所(スポット)にのみ部分的に塗布するニスで、修復や仕上げの調整に使われる専門的な画材です。
スポットニス(spot varnish)とは、絵画の全面に塗布する通常のニス(ファイナルバーニッシュ)とは異なり、画面の特定の箇所にだけ部分的に塗布するために調整されたニスです。油絵・テンペラ画・アクリル画などの修復・保存・仕上げの場面で使われる専門的な画材です。
絵画の表面は、顔料の種類や描画技法の違いによって箇所ごとに艶の出方が不均一になることがあります。光を当てると一部だけ沈んで見えたり、乾燥によってつや消しになった箇所が生じたりする場合、スポットニスをその部分に薄く塗布することで周囲と艶を統一することができます。
スポットニスの特徴と使い方のポイントは以下のとおりです。
- 揮発性の溶剤に樹脂を溶かした液体で、筆または綿棒で局所に塗布する。
- 乾燥が早く、必要に応じて重ね塗りや除去が可能なリバーシブルな処方のものが多い。
- 修復の文脈では、古い絵画の沈んだ箇所を一時的に復活させて状態確認(リダウニング)に使う場合もある。
- ダンマル樹脂・ケトン樹脂・アクリル樹脂などを基材とした製品が市販されている。
日本画・洋画の修復士や専門的な画家が使用するほか、グラフィックデザインや商業印刷の分野でも「スポットニス」は特定箇所に光沢を加える後加工技法を指すことがあり、パンフレットや書籍カバーの一部に艶出しを施す印刷加工として広く知られています。
使い方・例文
「油絵の修復作業で、顔料が沈んで艶のなくなった部分にスポットニスを薄く塗り、画面全体の艶を整えた。」絵画修復・画材の専門書や芸術系の授業で登場する語です。
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