ストリーム・オブ・コンシャスネスとは?
すとりーむおぶこんしゃすねす
ストリーム・オブ・コンシャスネスとは、人物の意識の流れを途切れなく描写する近代文学の手法です。
ストリーム・オブ・コンシャスネス(stream of consciousness/意識の流れ)とは、人物の意識の中を絶え間なく流れる思考・感覚・記憶・感情を、論理的な整理や外部描写を挟まずそのまま文章化する小説技法および文学的概念です。
この語はもともとアメリカの心理学者・哲学者ウィリアム・ジェームズが1890年代に著書『心理学原理』の中で、人間の意識が川のように絶え間なく流れていると論じた際に使った表現です。文学においてはこの心理学的知見を取り入れ、登場人物の内面を外部の出来事に沿って整理することなく、思考の連鎖をありのままに再現する試みが20世紀初頭のモダニズム文学で盛んに行われました。
代表的な作家と作品には次のものがあります。
- ジェイムズ・ジョイス:『ユリシーズ』(1922年)――内的独白と意識の流れの極致
- ヴァージニア・ウルフ:『ダロウェイ夫人』『灯台へ』――詩的な意識描写
- マルセル・プルースト:『失われた時を求めて』――記憶と感覚の長大な流れ
- フォークナー:『響きと怒り』――複数視点の断片的意識
この技法は、登場人物の心理の奥深くに読者を引き込み、客観的な物語とは異なる主観的・詩的なリアリティを生み出します。現代文学・映像作品にも多大な影響を与えており、文学批評では「内的独白(interior monologue)」と重なって用いられることもあります。
使い方・例文
「ジョイスの『ユリシーズ』はストリーム・オブ・コンシャスネスの技法を駆使しており、主人公の一日の意識が途切れなく綴られている」のように文学論で使います。
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