意識の流れとは?
いしきのながれ
意識の流れとは、人間の意識が途切れることなく続く連続的な流れとして体験されるという概念で、文学では登場人物の内面を連続的・断片的に描く技法の名称でもあります。
「意識の流れ」(stream of consciousness)とは、もともと19世紀のアメリカの哲学者・心理学者ウィリアム・ジェームズが提唱した心理学的概念です。ジェームズは、人間の意識は個々の独立した思考の集まりではなく、川のように絶え間なく流れ続ける連続したプロセスであると論じました。
この概念は20世紀初頭の文学に大きな影響を与え、登場人物の内面の思考・感覚・感情・記憶などを時間的な連続性のまま(あるいは断片的・飛躍的に)描く文学技法を指す言葉としても広く使われるようになりました。文法的に整った文章を用いず、内的独白や連想の連なりで人物の心理を表現するのが特徴です。
文学における代表的な使用例としては、次の作家・作品が挙げられます。
- ジェームズ・ジョイス「ユリシーズ」
- ヴァージニア・ウルフ「Mrs.ダロウェイ」「波」
- ウィリアム・フォークナー「響きと怒り」
「意識の流れ」技法は、表面的な出来事よりも人物の内面世界・主観的な体験を重視するモダニズム文学の重要な表現手段として評価されています。心理学・哲学・文学の分野にまたがる概念として、現在も思想・批評の文脈で頻繁に引用されます。
使い方・例文
文学の授業で「この小説はジョイスの意識の流れ技法を使って、主人公の内面の連想を途切れなく描いている」と解説されるような場面で登場する言葉です。
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