本文へスキップ

ウィリアム・フォークナーとは?

うぃりあむふぉーくなー

ウィリアム・フォークナーとは、アメリカ南部を舞台にした複雑な文体で知られ、1949年にノーベル文学賞を受賞したアメリカを代表する小説家です。

ウィリアム・フォークナー(William Faulkner、1897〜1962年)は、アメリカ合衆国ミシシッピ州出身の小説家です。南北戦争後の南部社会の崩壊と人間の内面を、実験的な文体で描き続けた20世紀文学の巨人として知られています。

フォークナーの最大の特徴は、「意識の流れ」や時系列の解体を多用した独特の語り口にあります。主要作品の多くは架空の「ヨクナパトーファ郡」を舞台とし、南部の旧家の没落・人種問題・歴史の重みを連作として描きました。代表作には以下があります。

  • 『響きと怒り』(1929年)——一家の崩壊を四者の視点から語る意識の流れの傑作
  • 『私の臨終の床に横たわりて』(1930年)——死と家族をめぐる多視点小説
  • 『アブサロム、アブサロム!』(1936年)——南部の名家の興亡を複数の語り手が再構成する

その文体は難解と評されることも多いものの、時間・記憶・語りの多層性を文学的に追求した点で後世に多大な影響を与えました。ガルシア=マルケスら中南米の作家も強くフォークナーの影響を認めています。1949年のノーベル文学賞受賞演説は「人間の勝利を信じる」という言葉で締められ、人間の尊厳への信頼を力強く表明したものとして広く引用されています。

使い方・例文

大学の文学講義や比較文学の議論で、「南部文学の代表例」としてフォークナーの名が挙がります。また「意識の流れ」技法を解説する際の典型作品として『響きと怒り』が取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語