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スティクスとは?

すてぃくす

スティクスとは、ギリシャ神話において生者の世界と冥界を隔てる聖なる川で、神々が誓いを立てる際に使われた最高の誓いの名としても知られます。

スティクス(Styx)は、ギリシャ神話に登場する冥界の川で、現世と死後の世界の境界を成す存在です。ギリシャ語で「憎しみ」「戦慄」を意味するとされ、その名が示す通り、恐怖と神聖さの両面をもつ概念です。

神話によれば、スティクスは冥界を九重に取り囲む川であり、死者の魂は渡し守カロンの舟に乗ってこの川を渡ることで冥界へと入るとされています。川を渡る際には渡し賃としてコイン(オボロス)が必要で、これが古代ギリシャにおける埋葬の際に死者の目や口にコインを置く慣習の由来とされています。

スティクスはまた、オリュンポスの神々が誓いを立てる際の最も神聖な対象でもありました。神がスティクスにかけて誓うと、それを破ることは許されず、破った神は一年間意識を失い、以後九年間神々の集会から追放されるという厳しい罰が与えられるとされました。この「スティクスの誓い」は神話中で何度も登場します。

ペレウスとテティスの伝説では、テティスが息子アキレウスをスティクスの川水に浸けて不死の体にしようとしたとされ、唯一浸けられなかった踵(かかと)が弱点となり「アキレス腱」の語源になったという話も有名です。

使い方・例文

「スティクスにかけて誓う」という表現はギリシャ神話の物語に頻繁に登場し、神々の間で交わされる絶対に破れない約束を意味します。また冥界を描いたゲームや映画では、スティクスを渡るシーンが定番の演出として使われています。

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