スコルダトゥーラとは?
すこるだとぅーら
スコルダトゥーラとは、弦楽器の弦を通常の調弦から意図的に変えて演奏する特殊奏法で、独特の音色や和音を得るために用いられます。
スコルダトゥーラ(Scordatura)はイタリア語で「調弦を狂わせる」という意味を持つ音楽用語で、バイオリン・チェロ・ギターなどの弦楽器において、通常の標準調弦とは異なる音高に弦を張り直して演奏する技法です。
標準的なバイオリンの調弦はG・D・A・Eですが、スコルダトゥーラでは例えばA・D・A・Eや、G・D・G・Dなどに変更します。これにより通常では困難な重音(複数弦の同時発音)が容易になったり、通常調弦では出せない低音・倍音・響きが得られたりします。
スコルダトゥーラが用いられる主な目的
- 特定の調における開放弦の共鳴を活かした豊かな響きの獲得
- 難易度の高い重音奏法を演奏しやすくする
- 暗く特殊な音色表現(死・冥界などの象徴的描写)
- 特定の旋律パターンを自然なポジションで弾けるようにする
バロック時代から用いられており、ビーバーの「ロザリオのソナタ」や、サン=サーンスの「死の舞踏」(バイオリンの第2弦をE♭に調弦)が有名な例です。現代音楽でも音色探求の手段として積極的に使われます。
使い方・例文
バイオリニストがサン=サーンス「死の舞踏」を演奏する際、あらかじめ第2弦をE♭に下げておくスコルダトゥーラを施すことで、骨が触れ合うような独特の不気味な響きを表現します。
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