本文へスキップ

ジンバブエドルとは?

じんばぶえどる

ジンバブエドルとは、アフリカ南部のジンバブエ共和国でかつて使用されていた通貨で、世界史上最悪級のハイパーインフレを経験したことで知られています。

ジンバブエドル(Zimbabwe dollar、記号:Z$、コード:ZWD等)は、アフリカ南部のジンバブエ共和国で用いられてきた法定通貨です。1980年のジンバブエ独立時にローデシアドルを引き継ぐ形で導入されましたが、後にその名は世界最悪のハイパーインフレの象徴となりました。

2000年代に入ると、土地改革の失敗・政治的混乱・生産力の低下などが重なり、インフレ率は急激に上昇しました。2008年から2009年にかけてのインフレ率は、推計で数億パーセントから数千億パーセントにまで達したとされ、100兆ジンバブエドル紙幣が発行されました。それでも物価上昇に追いつかず、国民の日常生活は極度に困窮しました。

ジンバブエドルの変遷は以下のとおりです。

  • 第1次ZWD(1980年):導入・安定期
  • 第2次ZWD(2006年):デノミにより1000倍切り下げ
  • 第3次ZWD(2008年):さらに1000億倍切り下げ
  • 第4次ZWD(2009年):1兆倍切り下げ後、同年廃止

2009年には自国通貨が事実上廃止され、米ドルや南アフリカランドなど外国通貨の使用が公認されました。その後2019年に新たなジンバブエドルが再導入されましたが、依然として経済的な不安定さが続いています。この事例は、通貨政策の失敗がいかに深刻な社会的影響を及ぼすかを示す歴史的教訓として広く引用されています。

使い方・例文

経済学の授業やニュース解説で「ハイパーインフレの実例」として100兆ジンバブエドル紙幣が取り上げられ、通貨崩壊の象徴として語られます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語