ジョン・エンダーズとは?
じょん・えんだーず
ジョン・エンダーズとは、ポリオウイルスの培養法を確立し、ポリオワクチン開発の道を開いたアメリカのウイルス学者で、1954年にノーベル生理学・医学賞を受賞した人物です。
ジョン・エンダーズ(John Franklin Enders、1897〜1985年)は、アメリカのウイルス学者で、ハーバード大学を拠点に研究を行いました。彼の最も重要な業績は、ポリオウイルスを神経組織以外の細胞(非神経細胞)で培養することに成功したことです。
それまでポリオウイルスは神経細胞でしか増殖しないと考えられており、ワクチン開発の大きな障壁となっていました。エンダーズは、フレデリック・ロビンスとトーマス・ウェラーとともに、ヒトの腸管組織など神経以外の培養細胞でもウイルスが増殖することを1949年に実証しました。この発見は、ポリオウイルスを大量かつ安全に培養する方法を提供し、サルクワクチン(不活化ポリオワクチン)やセービンワクチン(経口生ワクチン)の開発を直接可能にしました。
この功績により、エンダーズはロビンスおよびウェラーとともに1954年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。さらに彼の研究室では、麻疹ウイルスの培養にも成功し、麻疹ワクチン開発の基盤も築きました。
エンダーズの研究は、ウイルス学と予防医学の歴史において画期的な転換点となりました。彼の技術的革新なくして、20世紀後半のワクチン開発の隆盛はなかったといっても過言ではありません。
使い方・例文
ポリオ撲滅の歴史を学ぶ際、エンダーズの細胞培養技術がワクチン開発の出発点として必ず言及されます。
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