シルベスターとは?
しるべすたー
シルベスターは、行列式や不変式論を開拓したイギリスの数学者で、友人ケイリーとともに近代代数学の基礎を築きました。
ジェームズ・ジョセフ・シルベスター(1814〜1897年)は、イギリス出身の数学者で、19世紀の代数学・行列論・組合せ論の発展に大きく貢献した人物です。
ロンドン生まれのシルベスターはケンブリッジ大学で学びましたが、当時ユダヤ教徒であったため宗教上の誓約を求められる試験に参加できず、学位取得に長い時間を要しました。その後、バージニア大学、ジョンズ・ホプキンス大学、オックスフォード大学など多くの機関で教鞭をとりました。
シルベスターとアーサー・ケイリーは親交が深く、ともに「不変式論」(invariant theory)を開拓しました。代数式の変換に対して変化しない量(不変式)を研究するこの分野は、後のヒルベルトの研究へと発展しました。また、シルベスターは「行列」(matrix)という用語を数学に導入したことでも知られ、行列式・2次形式・シルベスターの惰性律など多くの重要な定理や概念を残しています。
詩や言語にも強い関心を持ち、数学と文学の両面で旺盛な知的活動を続けました。アメリカ数学の発展にも大きく寄与し、「American Journal of Mathematics」の創刊にも関わっています。
使い方・例文
線形代数の授業では「シルベスターの惰性律」として、二次形式の標準化における正・負・零の個数の不変性を学ぶ場面で登場します。
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