シルトーとは?
しるとー
フランスの思想家ミシェル・ド・セルトーや、その提唱した「日常的実践」の理論を指す言葉です。
シルトーとは、20世紀フランスの歴史家・思想家であるミシェル・ド・セルトー(セルトーとも表記されます)や、彼が体系化した「日常的実践」の理論を指す言葉です。セルトーはイエズス会の司祭でもあり、歴史学や社会学、宗教学など幅広い分野を横断しながら、権力や制度が人々の行動を統制する仕組みと、それに対して名もない人々が日々の暮らしの中で見せる工夫や抵抗のあり方を考察しました。
代表的な議論に「戦略」と「戦術」の対比があります。企業や国家など力を持つ主体が定める秩序立った仕組みを「戦略」と呼ぶ一方、消費者や市民が既存の仕組みの隙間を利用しながら「なんとかやり過ごす」臨機応変なふるまいを「戦術」と呼び、読書や歩行、都市での日常生活そのものを一種の創造的な実践として捉え直した点が特徴です。
この視点は、代表作『日常的実践のポイエティーク』を通じて英語圏にも紹介され、カルチュラル・スタディーズや都市論、消費文化論など、文化・芸術を論じるさまざまな研究分野に大きな影響を与えました。
使い方・例文
「シルトーのいう戦術の概念を使って、SNS上でのユーザーの創意工夫を分析する」といった形で、文化研究の文脈で用いられます。
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