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シニフィアンとは?

しにふぃあん

シニフィアンとは、言語学者ソシュールの記号論における概念で、音声や文字など記号の「表現形式(能記)」を指す用語です。

シニフィアン(signifiant)はフランス言語学者フェルディナン・ド・ソシュールが提唱した記号論基本概念で、日本語では「能記」とも訳されます。言語記号はシニフィアン(表現・音のイメージ)とシニフィエ(signifié:概念・意味内容)の二面が結合したものだとソシュールは説明しました。

たとえば「木」という言葉を例にとると、シニフィアンは「き」という音声イメージ(または文字の形)であり、シニフィエは「根・幹・枝を持つ植物」という概念です。重要なのは、この結びつきは恣意的(アービトラリー)であるということです。「木」を「き」と発音するのは日本語の慣習によるものであり、自然な必然性はありません。英語では「tree」、フランス語では「arbre」と全く異なるシニフィアンが同じシニフィエを表します。

この概念は後の構造主義・記号論・文化研究に大きな影響を与え、ロラン・バルト・ジャック・ラカンらがシニフィアン/シニフィエの枠組みを文学・精神分析・社会分析に応用しました。特にラカンは精神分析の文脈でシニフィアンの連鎖を重視し、「シニフィアンは他のシニフィアンに対して主体を代理する」という独自の理論を展開しました。

現代の言語学・記号論・哲学・文化論を学ぶ上で欠かせない基礎概念となっています。

使い方・例文

文学や言語学の授業で「この詩のシニフィアンとしての音響効果」のように使われます。また、広告や映像分析で「このシンボルのシニフィアンとシニフィエの関係を読み解く」といった形で登場します。

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