シドニー・ブレンナーとは?
しどにーぶれんなー
シドニー・ブレンナーは、南アフリカ出身の分子生物学者で、線虫を用いた遺伝子研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
シドニー・ブレンナー(1927〜2019年)は、南アフリカ出身の分子生物学者で、20世紀における生命科学の発展に多大な貢献をした研究者です。英国のMRC分子生物学研究所(ケンブリッジ)を主な活動拠点とし、フランシス・クリックらとともに分子生物学の黄金時代を支えました。
ブレンナーの最大の業績は、線虫Caenorhabditis elegans(C. エレガンス)をモデル生物として確立したことです。この小さな透明な生物は細胞数が一定(成体でちょうど959個)であり、神経系の詳細な解析が可能でした。C. エレガンスの導入により、次のような知見が得られました。
- アポトーシス(プログラム細胞死)のメカニズムの解明
- 神経回路の詳細なマッピング
- 遺伝子と発生・行動の関係の追跡
- RNAi(RNA干渉)研究の基盤形成
これらの功績により、2002年にジョン・サルストンおよびロバート・ホービッツとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しました。また、遺伝コードにおける「コドン」の概念の解明にも初期から関与し、DNA情報がタンパク質に変換される仕組みの解読にも重要な役割を果たしました。型破りで機知に富んだ人柄で知られ、科学コミュニティでもその発言が注目され続けました。
使い方・例文
生物の授業で「シドニー・ブレンナーが線虫を研究モデルに選んだことで、細胞死のメカニズムが初めて遺伝学的に解明された」と紹介される場面で名前が登場します。
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