シタール(共鳴弦)とは?
したーるきょうめいげん
インドの弦楽器シタールに張られた共鳴弦は、演奏弦の振動に共鳴して豊かな倍音と特有の余韻を生み出す重要な役割を担っています。
シタール(Sitar)はインドを代表する撥弦楽器であり、その独特の音色を形成するうえで共鳴弦(タラーブ、tarab)と呼ばれる弦が欠かせない存在です。
シタールには演奏弦(主弦・チカーリ弦)と共鳴弦の2種類があります。共鳴弦は通常11〜13本あり、ネックの下部に設けられた小さなペグに固定されています。演奏者は共鳴弦を直接弾くのではなく、主弦が振動すると共鳴弦が自然に共鳴して鳴り響く仕組みです。この共鳴によって、音に豊かな倍音成分と長い余韻(サステイン)が加わります。
共鳴弦の主な特徴は以下のとおりです。
- 演奏する楽曲のラーガ(旋法)に合わせて調律する
- 鋼線や真鍮線が使われることが多い
- 音の立ち上がりに独特のうなりと広がりを生み出す
- インド古典音楽の瞑想的・霊的な雰囲気を形成する
ラヴィ・シャンカルがビートルズのジョージ・ハリスンにシタールを教えたことで、1960年代に西洋にも広まりました。共鳴弦の調律はラーガによって異なり、演奏前の調律作業も演奏の一部と考えられています。インド古典音楽特有の倍音豊かな音世界は、この共鳴弦なくしては生まれません。
使い方・例文
シタールの演奏を録音で聴くと、主旋律の音に続いて繊細に鳴り続ける余韻がありますが、それが共鳴弦によるサウンドです。
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