本文へスキップ

ザラビクニンとは?

ざらびくにん

ザラビクニン(ゲラコードゥス属など)は深海に生息するクサウオ科の魚で、ゼラチン質の体と超深海への適応が注目される深海魚です。

ザラビクニン(学名:Careproctus属などクサウオ科に含まれる種)は、スズキ目クサウオ科に属する深海魚のひとつです。「ビクニン」の名は体表のざらついた感触や皮膚質感に由来します。クサウオ科(Liparidae)はスネイルフィッシュとも呼ばれ、世界の深海に広く分布するグループで、超深海(水深6,000メートル以深)への適応においても最も深く潜る魚類として記録されています。

ザラビクニン類の体はゼラチン質で柔らかく、高水圧環境への適応の結果と考えられています。深海の水圧は表層の数百倍にも達するため、体内の組織や細胞膜の構成が陸上や浅海の生物とは大きく異なっており、トリメチルアミンオキシドという化合物が細胞内に高濃度で蓄積されることで高圧下でもタンパク質の機能を維持していることが明らかになっています。

食性は底生性の甲殻類や多毛類などを主食とすることが多く、吸盤状に変化した腹びれを使って底質に固定する行動が見られます。産卵行動については詳細が不明な点も多く、深海潜水調査によって少しずつ生態の解明が進んでいます。

クサウオ科全体で見ると400種以上が記載されており、日本近海にも多くの種が分布しています。超深海に生息する種の研究は、生命の限界環境への適応を理解するうえで重要なモデルケースとなっています。

使い方・例文

「マリアナ海溝の最深部で撮影されたスネイルフィッシュ(クサウオ類)」として深海探査のニュースに登場します。深海生物特集や生命の限界環境を扱う科学番組でも取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語