サーモパイルとは?
さーもぱいる
サーモパイルとは、複数の熱電対を直列に接続した素子で、熱エネルギーや赤外線を電気信号に変換して温度を非接触で測定するセンサーです。
サーモパイル(Thermopile)は、ゼーベック効果(異なる金属や半導体の接合部に温度差を与えると起電力が生じる現象)を利用した熱電対(サーモカップル)を複数直列に接続した熱電素子です。複数の熱電対を組み合わせることで、単体の熱電対よりも大きな出力電圧を得られる構造になっています。
サーモパイルの最大の特徴は、物体から放射される赤外線エネルギーを検出することで、対象物に触れることなく温度を測定できる「非接触温度測定」が可能な点です。赤外線が素子に当たると温度差が生じ、それが電圧として出力されます。
サーモパイルが利用されている主な用途には以下のものがあります。
- 非接触型体温計(耳や額で瞬時に体温を測定)
- スマートホームデバイスの人感・存在検知
- 産業用の温度モニタリング設備
- 自動車のエアコン制御(車内の温度分布検出)
- ガスセンサーや炎検知器
サーモパイルはMEMS(微小電気機械システム)技術を用いて超小型化が可能であり、IoTデバイスへの組み込みが容易な点も普及を後押ししています。応答速度や精度もセンサー用途に適しており、医療・産業・民生の幅広い分野で活用されています。
使い方・例文
新型コロナウイルス感染症対策として普及した額に向けるだけで体温を測定できる非接触型体温計には、サーモパイルセンサーが内蔵されています。
この用語をシェア
最終更新: