サンタル人とは?
さんたるじん
サンタル人とは、インド東部からバングラデシュにかけて居住する南アジア最大規模の先住民族(アディバシ)の一つです。
サンタル人(Santali / Santal)は、インドのジャールカンド州・西ベンガル州・オリッサ州・ビハール州およびバングラデシュ・ネパールにまたがって居住する先住民族です。インドの「指定部族(Scheduled Tribes)」の中でも最大規模のグループの一つで、総人口は数百万人に及びます。
サンタル人はオーストロアジア語族に属するサンタリ語を話します。サンタリ語は独自の文字体系「オルチキ文字(Ol Chiki)」を持ち、インドでは憲法の第八付則に記載された公認言語の一つとなっています。
文化と生活の主な特徴は以下の通りです。
- 伝統的に農耕・狩猟・採集を組み合わせた生活を営んできた
- 精霊信仰(サリ・ダルム)を中心とした独自の宗教観を持つ
- 音楽・舞踊が社会生活と密接に結びついており、バハ祭などの祭礼が有名
- 木造の家屋に独特の壁画(イトゥル)を描く文化がある
歴史的には19世紀のイギリス植民地時代に土地収奪と経済的搾取が深刻化し、1855年から1856年にかけて大規模な反乱(サンタル反乱・フール)が起きました。この反乱はインドの民族運動史においても重要な出来事として記憶されています。
現代においては土地権の喪失・貧困・教育へのアクセス不足といった問題が続いており、先住民族の権利保護が社会的課題となっています。一方で、独自の文化・言語・芸術は近年再評価が進んでいます。
使い方・例文
インドの先住民族を扱う社会学の資料で、サンタル人の反乱が19世紀のインドにおける植民地支配への抵抗として取り上げられていた。
この用語をシェア
最終更新: