コンパス座とは?
こんぱすざ
コンパス座は、南天に位置する小さな星座で、製図用の円を描く道具「コンパス」をかたどった88星座のひとつです。
コンパス座(学名:Circinus)は、南天に位置する小さな星座で、国際天文学連合(IAU)が定めた88星座のひとつです。面積は93平方度ほどと非常に小さく、全88星座のなかでも3番目に小さい部類に入ります。
この星座は18世紀のフランスの天文学者ニコラ・ルイ・ド・ラカイユによって設定されました。ラカイユは1751〜1752年に南アフリカのケープタウンで観測を行い、南天の星座を多数設定したことで知られています。コンパス座もその際に生み出された近代星座のひとつで、製図に使う「コンパス(円を描く道具)」の形をイメージしています。
コンパス座は、ケンタウルス座とほぼ隣り合って位置しており、日本を含む北半球の中緯度以北からはほとんど見ることができません。南半球のオーストラリアや南米、南アフリカなどでは、南の空低くに観察できます。
主な見どころとしては、以下のような天体があります。
- α星(アルファ星):コンパス座でもっとも明るい恒星で、3等星程度の輝き
- コンパス座矮小銀河:天の川銀河の衛星銀河のひとつで、研究者の関心を集める矮小銀河
ラカイユが設定した星座の多くは科学機器や航海道具をモチーフにしており、コンパス座もその精神を受け継いでいます。科学と探検の時代を象徴する星座として、天文学史のなかで一定の意義を持っています。
使い方・例文
天文書や星図でコンパス座を調べる際は、ケンタウルス座のα星・β星(ハダルとリギル・ケンタウルス)の近くを探すと見つけやすいです。南半球での星空観察では、南の空に低く見られる小さな星座として紹介されることがあります。
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