コデッタとは?
こでった
コデッタとは、音楽においてある楽節や主題の終わりに付け加えられる小さな締め括りの楽句であり、主にフーガや古典形式の曲中で区切りを明確にする役割を果たします。
コデッタ(codetta)はイタリア語で「小さなコーダ」を意味し、音楽作品の中で比較的短い締め括りの楽句を指します。コーダ(coda)が曲全体の末尾につく大きな終結部であるのに対し、コデッタはその縮小版として、楽章内部の区切りや主題の終わりを締めくくるために用いられます。
コデッタが登場する代表的な文脈はフーガです。フーガの提示部では、各声部が主題(テーマ)と応答(アンサー)を順に呈示しますが、次の声部が入るまでの間につなぎの役割をするコデッタが置かれることがあります。このコデッタは短いながらも主題の動機(モティーフ)から派生したり、対位法的な書法で構成されたりするため、単なる充填素材ではなく構造上の重要な部分とみなされます。
ソナタ形式では提示部内の第一主題から第二主題への移行部分のあとや、提示部全体の締めとしてコデッタが書かれることもあります。古典派・バロック期の器楽作品に多く見られる概念ですが、現代の音楽分析でも楽曲の構造を記述する際に用いられます。コデッタは規模こそ小さいものの、楽曲の論理的な流れをスムーズにし、聴き手に「ひと段落ついた」という感覚を与える重要な機能を持ちます。
使い方・例文
バッハのフーガを分析する際、主題と応答の間に挿入される短い経過句をコデッタと呼び、声部の配置や調の準備を整える箇所として注目する。
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