本文へスキップ

フーガとは?

ふーが

フーガとは、複数声部が同じ主題の旋律を追いかけるように演奏する、バロック時代を代表する対位法的な音楽形式です。

フーガ(Fuga)は、ラテン語・イタリア語で「逃走・追走」を意味する言葉を語源とする音楽形式です。一つの主要な旋律(主題)を複数声部が次々と模倣しながら絡み合う対位法的な技法を用いており、ポリフォニー(多声音楽)の最高形式の一つとして位置づけられています。

フーガの基本的な構造は次の3段階から成ります。

  • 提示部:最初の声部が主題を提示し、次の声部が応答(答唱)を加え、全声部が主題を順次登場させる
  • 展開部:主題が様々な調に移調されながら繰り返され、転調や変形を経て音楽が発展する
  • 再現部・終結部:主調に戻り主題が再提示されて音楽が締めくくられる

フーガは17〜18世紀のバロック時代に特に発展し、ヨハン・ゼバスティアン・バッハがその頂点に達したとされます。バッハの「平均律クラヴィーア曲集」や「フーガの技法」は、フーガ技法の集大成として今日も高く評価されています。鍵盤楽器のほか、弦楽器や管楽器のアンサンブル、オーケストラなどさまざまな編成で書かれ、後の古典派・ロマン派作曲家にも大きな影響を与えました。

声部の数は2〜5声部が一般的で、声部が多くなるほど複雑さが増します。作曲技法として高度な対位法の習熟が求められ、今日でも音楽教育における重要な学習課題となっています。

使い方・例文

バッハの「小フーガ ト短調」はオルガンのフーガとして広く親しまれています。テレビのBGMやアニメでも引用されることがあり、クラシック音楽の入門としても人気があります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語