コクシジオイデス菌とは?
こくしじおいですきん
コクシジオイデス菌とは、北米・中南米の乾燥地帯の土壌に生息する真菌で、吸入すると肺コクシジオイデス症(バレーフィーバー)を引き起こすことがあります。
コクシジオイデス菌(Coccidioides)は、米国南西部・メキシコ・中南米の乾燥した砂漠地帯の土壌中に生息する病原性真菌です。Coccidioides immitisとCoccidioides posadasiiの2種が知られています。
この菌は二形性真菌と呼ばれ、環境中では糸状の菌糸として存在し、乾燥すると菌糸が分節した「分節分生子(アルスロコニジア)」を形成します。この分生子が風に飛散し、人や動物が吸入することで感染が成立します。体内では球状体(スフェルール)という別の形態に変化します。
- 無症状または軽症(約60%):自然に回復する
- 急性肺コクシジオイデス症:発熱・咳・胸痛・倦怠感。別名「バレーフィーバー」または「砂漠熱」と呼ばれる
- 播種性コクシジオイデス症:骨・関節・髄膜・皮膚などに広がる重症型。免疫不全者で発症リスクが高い
治療にはフルコナゾールやイトラコナゾールなどの抗真菌薬が用いられます。米国では年間数万件の感染が報告されており、気候変動による乾燥地帯の拡大に伴い感染リスク地域が広がっていると指摘されています。バイオセーフティレベル3(BSL-3)の病原体に分類されます。
使い方・例文
米国アリゾナ州やカリフォルニア州のセントラルバレーなど乾燥地帯を旅行・居住した後に発熱と咳が続く場合、コクシジオイデス菌への感染(バレーフィーバー)が疑われることがあります。
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