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コククジラとは?

こくくじら

コククジラとは、北太平洋および北大西洋(絶滅)に生息するヒゲクジラの一種で、毎年数千キロメートルに及ぶ長距離回遊で知られる大型哺乳類です。

コククジラ(学名:Eschrichtius robustus)は、コククジラ科に属する唯一の現生種のヒゲクジラです。体長はおよそ13〜15メートル、体重は数十トンに達します。灰色がかった体表に藤壺(フジツボ)や寄生虫が多く付着しているのが特徴で、これにより体が白や橙色に見えることもあります。

コククジラの最大の特徴は、地球上の哺乳類の中でも屈指の長距離回遊です。夏はアラスカやシベリア沿岸の冷たい海で餌となるアミ類や底生生物を大量に食べて栄養を蓄え、冬になるとメキシコのバハ・カリフォルニア半島の温暖なラグーンへと南下して繁殖・出産を行います。その往復距離は1万〜2万キロメートルにも及び、哺乳類の中で最長レベルの回遊として記録されています。

採食方法も独特で、浅い海底を横向きに転がりながら砂ごと吸い込み、ひげ板でこしとって底生甲殻類などを食べる「底餌漁り(ベントス食)」を行います。このため体の一方だけに擦り傷がつくことが多いのも特徴です。

かつては乱獲によって絶滅寸前まで追い込まれましたが、国際捕鯨委員会による保護措置の結果、東太平洋の個体群は回復し、現在は数万頭が生息しています。一方、北大西洋の個体群は既に絶滅しています。

使い方・例文

「バハ・カリフォルニアのラグーンでは、コククジラが人の手に近寄ってくる「フレンドリーホエール」現象で知られ、ホエールウォッチングの名所となっている」のように使われます。

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