ケーテ・コルヴィッツとは?
けーてこるゔぃっつ
ケーテ・コルヴィッツはドイツの女性芸術家で、版画・彫刻を通じて労働者の苦難や戦争の悲惨さを表現し、20世紀社会派芸術を代表する存在です。
ケーテ・コルヴィッツ(Käthe Kollwitz、1867〜1945)はドイツのケーニヒスベルク(現ロシア領カリーニングラード)生まれの画家・版画家・彫刻家です。社会的弱者の苦しみと母性の力を主題に据えた作品群で、20世紀最大の社会派芸術家のひとりとして世界的に評価されています。
夫がベルリンの貧困地区で医師として働いていたため、コルヴィッツは日々の診察を通じて労働者階級の貧困と苦難を間近に見ました。この経験が作品の根底にある現実感の源となっています。代表的な連作には以下のものがあります。
- 「織工の蜂起」(1893〜97年) — シレジアの織工一揆をテーマにしたエッチング連作
- 「農民戦争」(1902〜08年) — 16世紀の農民反乱を描いた版画連作
- 「戦争」(1921〜22年) — 第一次大戦の惨禍を描いた木版画連作
1914年に息子のペーターを第一次世界大戦で失い、「悲しむ母」「悲しむ父」と題した彫刻を制作。後者はベルギーのフランドル地方にある息子の墓地に設置されました。また、孫も第二次大戦で失い、戦争への絶対的な反対の意志を晩年まで貫きました。
ナチス政権下では「退廃芸術」として排斥されましたが、戦後は民主主義と平和の象徴として再評価されました。ベルリンには「ケーテ・コルヴィッツ美術館」があり、彼女の作品を多数収蔵しています。
使い方・例文
平和教育の場で「母と子」や「悲しむ母」のモチーフとして、コルヴィッツの彫刻・版画が反戦・反貧困のシンボルとして紹介されることが多くあります。
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