ケチャとは?
けちゃ
ケチャとは、インドネシアのバリ島に伝わる男声合唱を中心とした儀式的な演奏・舞踊で、「チャッ」という掛け声を重ねる独特のリズムで知られます。
ケチャ(Kecak)は、バリ島に伝わる伝統的な集団舞踊・儀礼音楽で、「バリアン・チャッ」とも呼ばれます。数十人から百人以上の男性が「チャッ、チャッ」という声を重ねることでポリリズム(複合リズム)を生み出し、その中で舞踊家がヒンドゥー叙事詩「ラーマーヤナ」の場面を演じるのが基本的な形式です。
ケチャの特徴は以下のとおりです。
- 楽器をほとんど使わず、人声のみでリズムと音響を作り出す
- 複数グループが異なるリズムを同時に発声することでポリフォニー効果を生む
- 半円形または円形に座った男性合唱隊が中央の演者を囲む
- たいまつなど炎を使った演出が視覚的にも印象的
ケチャの起源は、トランス状態での儀礼(サンヒャン)と呼ばれる悪霊払いの儀式にあると言われています。20世紀初頭にドイツ人画家ヴァルター・シュピースとバリの芸術家が観光・上演向けに再構成し、現在の形が広まったとされています。
現在は宗教儀礼としての側面を持ちつつ、観光客向けの舞台芸術としても世界的に知られており、バリ文化を象徴する存在となっています。ユネスコ無形文化遺産への登録も議論されてきました。
使い方・例文
バリ島を観光した際に夕暮れ時の寺院で男性たちが輪になって「チャッ」という声を重ねながらラーマーヤナの物語を演じる場面がケチャの代表的な登場シーンです。
この用語をシェア
最終更新: