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クレメント・ゴットワルトとは?

くれめんとごっとわると

クレメント・ゴットワルトとは、チェコスロバキアで共産党政権を樹立した政治家であり、同国初の「労働者出身の大統領」として知られる人物です。

クレメント・ゴットワルト(Klement Gottwald、1896〜1953年)は、チェコスロバキアの共産主義政治家であり、同国の共産主義体制確立に中心的な役割を果たしました。モラビア地方の労働者家庭に生まれ、木工職人として働く傍ら社会主義運動に参加し、やがてチェコスロバキア共産党(KSČ)の指導者へと昇り詰めました。

第二次世界大戦中はモスクワに亡命し、ソ連の支援のもとで帰国後の権力基盤を整えました。1945年の解放後に副首相、1946年の選挙後に首相となり、1948年2月の「二月事件」(共産党クーデター)によって非共産系閣僚を追い出し、一党支配体制を確立しました。同年、初代共産主義大統領に就任します。

大統領としてのゴットワルトは、ソ連型の計画経済・集団化農業・一党独裁を強力に推進しました。反体制派への弾圧や見せしめ裁判も相次ぎ、スターリン時代の粛清と類似した政治的テロが行われました。1952年には、かつての盟友ルドルフ・スランスキーらを「シオニストのスパイ」として処刑するという大規模な政治裁判も起きています。

1953年3月、スターリンの国葬に参列した直後に肺炎で急死しました。その死はスターリンの死の数日後であったため、「スターリンの後を追った」とも評されました。チェコスロバキアの歴史において彼の存在は冷戦期の抑圧体制の象徴とみなされており、1989年のビロード革命後はその評価が厳しく問い直されています。

使い方・例文

東欧の共産主義体制の成立過程を学ぶ際、ゴットワルトによる1948年のチェコスロバキアでの政権掌握は、ソ連の衛星国化の典型例として世界史の授業で取り上げられます。

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