クリスチャン・ノルベルク=シュルツとは?
くりすちゃんのるべるぐしゅるつ
クリスチャン・ノルベルク=シュルツは、「場所の精神(ゲニウス・ロキ)」という概念を建築理論に導入したノルウェーの建築家・建築理論家で、現象学的建築論の先駆者です。
クリスチャン・ノルベルク=シュルツ(Christian Norberg-Schulz、1926〜2000年)は、ノルウェーのオスロ出身の建築家・建築理論家・建築史家です。ETHチューリッヒ工科大学で建築を学んだ後、ミース・ファン・デル・ローエのもとで研修を受けました。帰国後はオスロ建築大学で長年教鞭を取り、ノルウェーおよび国際的な建築界に多大な影響を与えました。
彼の最大の功績は、ローマ時代の概念「ゲニウス・ロキ(Genius Loci=場所の守護霊・場所の精神)」を20世紀の建築理論に応用したことです。1979年に出版した著書『ゲニウス・ロキ:建築の現象学に向けて』では、建築はその土地の風土・歴史・文化・地形といった「場所の精神」を読み取り、それを体現すべきであると主張しました。
この思想は、機能性や普遍的な合理性を優先してきたモダニズム建築への批判的視点を含み、各地域の固有性・人間の居住体験・空間のアイデンティティを重視するポストモダン建築理論や批判的地域主義に大きな影響を与えました。
また早い段階からルイス・カーンやアルヴァ・アアルトの意義を論じるなど、建築史・建築批評にも貢献しました。彼の現象学的建築論は、今日の建築教育において欠かせない理論的基盤となっています。
使い方・例文
建築理論や都市計画を学ぶ授業で「ゲニウス・ロキ」が話題になるとき、クリスチャン・ノルベルク=シュルツの名前が必ず登場します。
この用語をシェア
最終更新: