ガブリエレ・ダンヌンツィオとは?
がぶりえれだんぬんつぃお
ガブリエレ・ダンヌンツィオは19〜20世紀のイタリアを代表する詩人・作家・政治活動家で、唯美主義的文学と過激な政治行動で時代を席巻しました。
ガブリエレ・ダンヌンツィオ(1863〜1938年)は、イタリアのペスカーラ(アブルッツォ州)に生まれた詩人・小説家・劇作家・政治活動家です。その生涯は文学的才能と政治的冒険主義が交錯する、きわめて劇的なものでした。
文学においては、ニーチェの超人思想やデカダンス(退廃主義)の影響を受けた唯美主義の代表的存在です。官能的で豊かな語彙による散文詩的な文体は「ダンヌンツィアニズモ」と呼ばれ、イタリア語文学に独自の美的地平を開きました。主な作品には『快楽』(1889年)、『死の勝利』(1894年)、詩集『ラウディ』などがあります。
一方、第一次世界大戦ではイタリアの参戦を積極的に主張し、航空機による宣伝活動など英雄的な行動で国民的英雄となりました。戦後はフィウーメ(現クロアチアのリエカ)に義勇兵を率いて占領し、独自の「フィウーメ自由国」を宣言するという前代未聞の冒険的行動に出ます。このダンヌンツィオの政治的パフォーマンスはのちのファシズム運動に多くの様式や修辞を提供したとされ、歴史的にも複雑な評価を受けています。
彼の邸宅ヴィットリアーレ(ガルダ湖畔)は現在博物館として公開されており、その生涯の壮大さを今に伝えています。
使い方・例文
「ダンヌンツィオはイタリア文学史上最も官能的な文体を持つ作家の一人として知られ、また戦後の政治的冒険でも歴史に名を残している」という場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: