カプリッチョ絵画とは?
かぷりっちょかいが
カプリッチョ絵画とは、実在しない空想の建築物や風景を描いた絵画ジャンルで、18世紀のヨーロッパで流行した想像力豊かな表現様式です。
カプリッチョ(capriccio)絵画とは、実在する場所や建物をそのまま描くのではなく、様々な建築物・廃墟・遺跡などを自由に組み合わせたり、空想的な景観を創作したりして描く絵画のジャンルです。イタリア語の「capriccio(気まぐれ・気紛れ)」に由来する名前が示すとおり、画家の想像力や創意を最大限に発揮した作品です。
カプリッチョの表現には主に次のような形式があります。
- 実在する建物をあり得ない配置で組み合わせた架空の都市景観
- 古代ローマの廃墟を誇張・再構成した幻想的な遺跡風景
- 建築物と自然を融合させた夢想的な景色
このジャンルは特に18世紀のイタリアで盛んになり、カナレット(Giovanni Antonio Canal)やフランチェスコ・グアルディなどのヴェネツィア派画家が多くのカプリッチョを制作しました。また、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの版画集「気まぐれ(ロス・カプリチョス)」もカプリッチョの精神を強く反映した作品として知られています。
カプリッチョは単なる想像図ではなく、古典建築への憧憬や旅への夢想、哲学的な思索を込めた表現手段でもありました。グランドツアーが流行した時代に、貴族や富裕層が好んで購入したコレクション的な絵画でもあります。
使い方・例文
美術館や建築史の授業で「カプリッチョ絵画」として紹介されるのは、実在しない架空のローマ遺跡を描いた版画や油彩画で、建築の想像的な再現として美術史上重要な位置を占めています。
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