カタクレシスとは?
かたくれしす
カタクレシスとは、本来の意味とは異なる文脈で語を転用したり、矛盾した比喩表現を意図的に用いたりする修辞技法です。
カタクレシス(catachresis)とは、修辞学における技法のひとつで、大きく分けてふたつの意味があります。第一に「語の転用」、第二に「混合比喩・矛盾的比喩」です。
語の転用としてのカタクレシスは、元来の意味とは異なる対象に語を当てはめることを指します。たとえば椅子の「脚」、山の「裾」、瓶の「口」など、人体の部位名を物体の部分に転用する表現がその典型です。これは言語が語彙不足を補うための自然な拡張でもあります。
混合比喩・矛盾比喩としてのカタクレシスは、本来は共存しないイメージや意味を同一文中に配置し、緊張感や強調効果を生む技法です。シェイクスピアの作品にもこうした表現が多く見られ、意図的な誇張・衝撃効果として評価されてきました。
修辞学的観点からの位置づけとして、カタクレシスは次の意義を持ちます。
- 言語の意味拡張・創造を示す好例となる
- 詩や文学で読者の注意を引く表現技法として機能する
- 誤用との境界が議論される修辞的概念である
日本語においても、慣用的な転用表現はカタクレシスの一種として分析されることがあります。
使い方・例文
「椅子の脚」「山の裾野」のように身体語を物に転用する例が、カタクレシスの身近なケースとして文学・言語学の講義で取り上げられます。
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